ジムカーナでのライトチューン
車には、普通に走行するために必要な部品・装置や、快適さを求めた部品・装置などたくさんあります。
ジムカーナをする上でも、速く走る、安全に走るのに必要な部品もたくさんあります。
ジムカーナの門を叩きたい人や、叩いたは良いがどの部品から手をつけていったらいいか分からない方もいるでしょう。
もちろんノーマルでもジムカーナは楽しめますが、ライトチューン程度に仕上げても街乗りもそんなに苦にはなりませんし、ジムカーナはより楽しくなるのは間違いありません。
ということでここでは、ジムカーナを楽しむならこの程度の部品交換で充分ですよ~、と思う内容を書いていきます。
まず、外装、エンジンルーム、室内、足回り、で分けてみました。
外装では、バンパーやボンネットなどの軽量パーツは、確かに見た目も大事ですし効果はありますが、出来れば後回しをお勧めします。
「見た目は大事派」は、財布と相談が必要です。 FRPやカーボンボンネットに交換する場合は、ボンネットピンを取り付けないと車検が通らない(走行できない)大会もありますし、しかも形状によっても車検可・不可もあるので気をつけてください。
ちなみにどっかのアルトのボンネットはただ黒いだけの鉄ボンネットなので心配ご無用です
エンジンルームでは、プラグやエアフィルター、ラジエーターキャップぐらいなら安くて簡単に交換出来るのでお勧めです。
エンジンオイルはマメに管理をしてください。 安モンのオイルではエンジン全開走行は厳しいので、値段はケチらずに高い(良い)オイルを入れてください。
参考1 みんなのランサーⅥでエンジンオイル油温が一本走行後約110℃、二本連続なら約130℃。 130℃まで上がると普通のオイルだとかなりキビシイです。
ブレーキオイル(フルード)もケチらず良いオイルをお勧めします。
参考2 Sタイヤ+ジムカーナ用パッド装着シビックで、真夏カンカン照り路面温度50℃以上一本走行後のフロントブレーキローター温度が約200℃、となっています。
他の油脂類も管理は大事ですが、走行するにはノーマルでも問題にはならないでしょう。 実際ボンネットが黒いだけのどっかのアルトはエンジンオイルとブレーキオイル以外はノーマルでしたからね。
LSD装着車のM/T(デフ)オイルは専用オイルが必要で、オイル管理もすごく大事です。
WAKO’S であれば2&4親分や、全日本チャンピオンがいるモーティブで相談すれば完ぺきなアドバイスが得られますよ・・・と宣伝宣伝。
後はイジらなくても問題ないでしょう。 いくらパワーだけを上げても直線番長になり、フルブレーキで止まれなくなったら元も子もないし、コーナーでタイムを稼ぐ方が楽しいジムカーナになるのは間違いありません 断言できます。
ストラットタワーバーは、前後ともに良くも悪くもフィーリングが変わるので、相談してから取り付け・交換した方がいいでしょう。
室内では、フルバケットシートと4点安全ベルトです。 4点安全ベルトが装着できるセミバケットシートの車は、フルバケットシートへの交換は少々後回しにしてもいいですが、4点安全ベルトは装着した方がいいでしょう。
安全ベルトだけでも体のホールド感がノーマル3点と比べて全く違い、ベルトを締めただけでウキウキしてきます。
バケットシートも交換するとウキウキ感は倍増するだけでなく、横Gで体がシートからズレることがないので腰にも優しく(ぎっくり腰の人が言うのだから間違いありません)、正確にハンドル操作やペダル操作が出来ます。
ただし、バケットシート・4点安全ベルトの種類、アイボルトの取り付け方など、一般又はジムカーナの車検が通らない内容もあるので要注意・要相談です。
シートが変わるとシートポジションも変わるので、シートと体に合ったステアリング(ボスも含む)に交換することもお勧めします。
正しいシートポジションは、楽しいドライビングをする第一歩です。
足回りではサスペンション関係ですが、まずは車高調よりも価格が安いスタビライザーは手っ取り早く交換が出来るので(車種による)お勧めです。 その後に財布と相談しながら車高調でいいでしょう。
ノーマルやスポーツサスでも充分楽しめますが、いずれ 「やっぱり車高調入れなあかんかなあ?」 と思い始めるかもしれません。 車高調を装着したときが、ウキウキ・ワクワク度、更にもう一つニヤニヤ度も一番大きいです。
ショックのアッパーマウントやアーム類のブッシュはノーマルでも充分楽しめます。
タイヤは純正タイヤ・純正サイズでも問題ないですが、より楽しむにはやはりハイグリップラジアルタイヤです。 サイズアップしたエコタイヤでもいいと思います。
ただしどんな場合でもボディからはみ出ない事
ラジアルタイヤクラスが全国的にも増えていますし、ビギナーズCUPもほとんどがラジアルノーマルタイヤなので今やノーマルタイヤの時代です。
Sタイヤも楽しいことには違い有りませんが、いかんせんジムカーナ用コンパウンドは磨耗が早くて確実に1年持ちません(軽四はそこそこ持ちます)ので財布に優しくありません。
サーキット用コンパウンドは硬すぎて磨耗は少ないでしょうけど面白くないですし、多分ハイグリップタイヤとタイムは変わらないかも知れません。 楽しむだけならSタイヤは極端な話必要ないです。
ブレーキパッドはスポーツパッドでも充分です。 ジムカーナ用パッドに交換する場合はサーキットと違い車速域が低いので、耐熱や耐磨耗よりも効き具合とジムカーナ特有の前後バランスを意識してください(駆動方式で違いはあります)。 ブレーキホース・ローターは前後共にノーマルで充分です。
ホイールは純正ホイールがスチール(鉄っちん)の場合は、予算次第になると思いますがアルミホイールへの交換をお勧めします。 ホイールはサイズ次第でフィーリングやタイヤの性能にも影響が出るので、要相談で交換してください。
純正でアルミホイールの場合は、少々後回しでもいいと思います。
そして、一番肝心なのはA/Cは装着したままです。 なぜなら・・・普通に夏に必要だから。
軽~く30℃以上になる夏に街乗りでA/C無しで過ごすのは、我慢大会しながら運転するようなものです。 なので外す時はイジる所はやるだけやって、どうしても、どうしても、どう~~~しても選手権クラスで勝ちたいと思ったときで充分です。
ざっと取り上げてみましたが、以上の内容だけでも充分楽しむことは出来ます。
実際、これに当てはまる車がフォーランドに居ますから・・・(みんなの○ンサーと、どっかのアルト)。
それぞれ各パーツにもメーカーや種類・サイズがた~くさんありますし、車や人によれば交換する優先順位もありますし、大会や参加するクラスの車両規則によって交換可・不可があるので、まずはショップなどで相談してみた方がいいでしょう。
相談や質問すると、初心者には特に優しく丁寧に答えてくれますから、どうかご安心を。
LSDは、どんな種類のLSDでも標準装備で付いている車ならこれまた後回しでもいいですが、予算に余裕がある人はLSDの交換もありです。
LSD無しのオープンデフでも充分楽しめますが、LSDを装着すると一段と楽しくなるのは間違いありませんし、ジムカーナの醍醐味であるターンもしやすくなります。
LSD交換は前輪駆動ならミッションを降ろしケースを開けるので、参加クラスにもよりますがクロスやファイナルギヤへの同時交換もありです。
ミッションを降ろすとクラッチ交換も出来るのでこれまた同時が良いのですが、クラッチ代、LSD代、ギヤ代を考えると、ここまでするには財布と相談が必要でしょう。
他にもたくさんありますが、ロールケージ取付やボディ補強こそ【ジムカーナ中毒末期患者】がとる最終手段です。
ジムカーナでは、全日本のAE・PNクラス以外と地区戦のSC・Dクラスがロールケージ装着義務となっているので、ナンバープレート付車両で全日本に参加しない場合は無理につけなくてもいいです、というより色んな意味で着けない方が良いと思います。
以上のように、交換したくなる部品は後を絶ちません。
なのでLSDからは、勝ちたい人向け、自宅に大きな金庫があってしかもその中に諭吉っつぁんがたくさん居る人向けなので、エンジョイ派にはお勧めしません。
何を言うても、ジムカーナはあくまで趣味の一つなので普段の生活に支障のない程度に自分の財布と相談しながら活動するのが一番です。
ではジムカーナ会場でお会いしましょう
以上を書いている時に、今までのジムカーナ走行の半分以上がA/C付LSD無し車両だった事を思い出した、フォーランドやまさんでした。
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